dub war WESTGATE UNDER FIRE(2022)

HOME D > dub war
> WESTGATE UNDER FIRE

dub war 
(1993–1999,2014-)

ダブ・ウォー

reggae rock,alternative metal

dub war アルバムリスト

WESTGATE UNDER FIRE
(2022)

  1. Blackkk Man 3:31
  2. War Inna Babylon 3:42
  3. Vibes In The Place 3:48
  4. Art Of War 2:11
  5. Reveal It 4:51
  6. Mary Shelley 4:14
  7. Bite Back 3:18
  8. Coffin Lid 3:52
  9. Crying Clowns 3:19
  10. Get Back Up 3:55
  11. Fun Done 3:30
  12. Stay Together 4:20
  13. Celtic Cross 3:22

Benji Webbe(Vo)
Jeff Rose(G)
Richie Glover(B)
Mikee “KRUPA” Gregory (Dr # 1,2,3,6,8,9,11,12)

ゲストドラマー
Spikey T. Smith(Dr #4 English Dogs)
Roy Mayorga (Dr,Prog #5 Amebix,Ministry,Nausea,Soulfly,Stone Sour)
Dave Chavarri(Dr #7 Ill Niño)
Jamie Miller(Dr #9 Snot,Bad Religion)
Mike Bordin(Dr #10 Black Sabbath, Faith No More)
Tanner Wayne(Dr # In Flames)

1999年、dub war解散後に
Benji Webbe(Vo)
Jeff Rose(G)
Martin Ford(Dr)の三名は
Skindredを結成し
ラップメタル/ラガメタルを
よりモダンな音で鳴らす方向へ進み
2002年作の名盤1st[Babylon]で衝撃的にデビューした
その音は、磨き抜かれたクオリティで
dub war時代の(特に[Pain(1994)]の)あの
アンダーグラウンド臭と煙っぽさはかなり薄まった
重く、心地よく、聴きやすいサウンド
しかも他に無い独自性のある音
もしdub warを知らないで
このSkindred1stに出会っていたら
諸手を挙げて大絶賛していたと思う
[Babylon(2002)]は素晴らしいアルバムだったから

俺はdub warの[Pain(1994)]がすごく好きだ
このアルバムはかなり聴き込んだ
一時この音から抜け出せない時期があった
なんというか、剥き出しのアナログ感
レゲエの節回しとパンクの匂い
バンドサウンドに絡まる”手作り”のダブの浮遊感
何より、図太く鳴らされるベースが回すグルーヴが最高

そのベースを弾いていたRichie Glover(B)は
Skindredに参加しなかった

彼はThe Jonesという割とトラディショナルな
パンクバンドに加入し2000年にアルバムを1枚リリース
その後、音沙汰が無かった

Skindredは2007年に
2nd[ROOTS ROCK RIOT]をリリース
これは超名盤
重くそそり立つ音の壁
ベンジーの圧倒的な歌唱力表現力
一発で心を掴む強烈な歌メロが
完璧なバランスで炸裂している
最高傑作だと思う

正直、Skindredの時代が来るだろうと思った

その後もコンスタントにアルバムをリリースし
活動を続けていったが、時代を掴むというよりも
やりたい事をアレもコレもてんこ盛りで
アルバムに詰め込んでいく方向でバンドは
活動を続けていき
(この辺にEarache出身の心意気を感じる)
好きな人は、滅茶苦茶好きなバンドという印象のまま
2,3年置きにアルバムをリリースする堅実な活動は続いた

2014年〜2015年、dub warは再結成しライブ活動を行う
2016年には新曲[Fun Done]をリリース
2022年、この3rdアルバム[WESTGATE UNDER FIRE]が
リリースされた

90年代にdub warが生み出し
dub warだけが鳴らしていたあの音が帰って来ているのか?

オリジナルドラマーのMartin Ford(Dr)は
再結成に加わっておらず
新ドラマーのMikee “KRUPA” Gregory
たくさんのゲストドラマーが参加している
という事で
やはりベースのRichie Gloverの仕事っぷりに
注目せざるを得ない
結果
Richie Gloverのベースはとても良い
リフにうねりを加える音選び
大胆な間の取り方も
時々見せるあの頃の禍々しさも健在だった

Jeff Roseのギターも重さではなく
味わい、癖がある渋いトーン
あの奇妙な響きのスライドギターも出て来る
堪らない懐かしさ

アルバム全体を見ると
やはりSkindreadでの活動で培われたであろう
メジャー感とまではいかないが
整った印象はある
そもそも、Benji Webbeの歌唱力は
最初から凄かった上に
Skindreadでのキャリアで常に進化し続け
その変幻自在の表現力は
恐ろしいと思わされる次元に達しているので
90年代のイヤーエイクのアンダーグラウンドの
香りを今の彼に求めるのは間違いだろう
現代最高峰のボーカル

それでもこの復帰作
[WESTGATE UNDER FIRE]の収録曲の
部分部分に
あの頃の混沌やアナログな感じが埋め込まれていて
嬉しくなる

きっと、俺たちに向けての再結成

やっぱり俺はSkindreadよりもdub warなんだなぁ

でも人に勧めるのはやっぱり
Skindreadの最初の2枚でしょう
わかりやすくて、好きになってもらいやすい

dub warの[Pain(1994]に関しては
あの時代にリアルタイムで聴いた衝撃を
人に説明するのは難しい

ただ、今よりも音楽が、CDが、貴重で
わずかな情報を手繰り寄せて
血眼でかっこいいバンドを探すのが楽しくて仕方ない
良い時代だったんだよ〜としか言えない(泣)

dub war アルバムリスト

前のアルバム

dub

Earache/Toy’s Factory関連

HOME D