bongzilla weedsconsin(2021)

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bongzilla アルバムリスト

bongzilla (1995-2009, 2015-)

ボングジラ

ウィスコンシン州マディソン

Stoner, Doom ,Sludge
ストーナー,ドゥーム,スラッジ

weedsconsin (2021)

  1. Sundae Driver 4:32
  2. Free The Weed 6:12
  3. Space Rock 10:29
  4. The Weedeater 0:35
  5. Earth Bong/Smoked/Mags Bags 15:23
  6. Gummies 6:21

2009年に解散
2015年に再結成
16年ぶりの5thアルバム
HEAVY PSYCH SOUNDS Records

Muleboy (B.Vo)
Spanky (G)
Magma (Dr)

Muleboyがギターからベースに移った

リリース元の
HEAVY PSYCH SOUNDS
宣伝で
the Cannabeast has awoken!!
[カンナビーストが目覚めた!!]って言ってて
カンナビーストって..なんてかっこいい響き!!
マリファナモンスター!大麻怪物!
鼻周りにゴジラ感ありの
そのカンナビーストなアートワークは
ウィスコンシン州マディソンのEli Quinn
遊び心が効いている

2020年10月
イリノイ州ロックアイランドの
[Future Apple Tree Studios]で録音

3ピースになった影響もあるんだろう
真っ白に煙に覆われた空間なんだけど
音の輪郭がよく見える
だから
ファズの効いたベースが
空気にヒビを入れていく様がよくわかる

“静”の部分は思いっきり”静”
からのボングジラ節の重いけど心地よい
ギターの爆煙ファズの歪み
リフのグルーヴは相変わらず最高

ダミ声ボーカルもあの独特のゆらぎ

ドラムはスネアが小気味よく表情豊か
パーカッションの使い方もお見事

そこに空間遊び
砂漠に行ったり
暗い宇宙に行ったりと
([#3.Space Rock]
うん。曲名がズバリのスペースロック
だけど砂漠っぽい,オリエンタル)
サイケの香りが過去作よりも多めで
そのゆっくりと動いていく音像に
泣きというか哀愁が漂っている
ヴィンテージの香りがする
もの悲しい音色

どう展開しても常に煙か纏わりついてくる
それは蜃気楼のようにユラユラと霞んだり
真白な煙幕に埋め尽くされたり

だけど、このアルバムの音は”身近な感じ”

これを聴くまでボングジラって
メンバーの写真も少ないし
たくさんの偽名を名乗ってたりしてて
メンバーのキャラクターが不鮮明だし
輪になってボング吸ってるあの写真の
どれが誰だかわからなかったし
掴み所のないような感じだった

私事で恐縮ですが
90年〜2000年代初頭は
CDを手に入れるがなかなか大変だった
1998年、hellchildとのスプリットで
その存在を知り
それから田舎の学生は街を目指して
ひたすら原チャリ
あの街、この街、
あんまり行きたくないあの怖い街まで
小さな輸入盤屋をしらみつぶしにまわったものでした

そんなこともあって
謎に満ちたバンド
ボングジラを雲の上の存在だと思っていた
………..実際は煙の中の存在だった
が、
このアルバムの音からは
親近感的なものを感じる
哀愁のある音の仕業かな〜

長々と書いといてアレですが
結果、取っつきやすい
(あくまでこのバンドのこれまでの作品の中での話)
ずっとリピート再生で聴いていられる



このアルバムの
レコーディングとミキシングを担当した
アイオワ出身のエンジニア
ジョン・ホプキンス氏は
アルバムリリース前に
亡くなっている

バンド結成の1995年から
2001年まで在籍し
多くの名作でベースを弾いた
Nate “Weed Dragon” Dethlefsen
またの名を Meanstreak
またの名を The Big Bud Man
2018年に死去、46歳
アナログ盤のプリントインサート(紙)に
レスポールを弾いている彼の写真が使われている

ジャケットの絵って
実はカンナビーストじゃなくて
ウィード・ドラゴン“なんじゃないかしら?

このアルバムはその二人の思い出に捧げられている

Wisconsin(ウィスコンシン州)を Weedsconsin
スウェーデンのSalem’s potのsweedenに通じる
地元にweedを絡めていく言葉遊び

ライブが出来ない時代
このパンデミックの中
煙にまみれた”お家時間”を
過ごせるバンド達が
音源をどんどんリリースしてくれたらありがたい
おウチ時間はコレでキマリ! つってね

Green Splatter Red Transparent vinyl








このアルバムのジャケのアートワーク
細かいところまで書き込みが凄い!
LPのサイズで見る事をオススメする

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