SPIRITU

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SPIRITU (2000-?)

スピリトゥ

ニューメキシコ州アルバカーキ

Stoner Metal /ストーナーメタル

SPIRITU (2002)

  1. Z (Noonday Demon) 9:01
  2. Fat Man In Thailand 5:49
  3. Glorywhore 9:04
  4. Clean Livin 3:28
  5. Woman Tamer 5:21
  6. Slump 8:41

1st
MeteorCity Records

Jadd Shickler(Vo)
Mike Chavez(G)
John Bess(B)
James(Dr)

録音とミックスはJack Endino

2001年
バンドはシアトルの名プロデューサーの
ジャック・エンディーノによる録音で
3日間でこのアルバムを完成させた

ボーカのはしゃがれ声は
いわゆる”おっさん声”ではなく
パンキッシュで張りがある
すごく良い声

バンドサウンドの中で輝く
よく練られた歌メロは
キャッチーさも併せ持っていて
ストレートに聴き手に入ってくる
こんなに聴かせるボーカリストは
なかなかいない

このボーカリストJadd Shickler
1997年に9月に
ストーナー ロック
ドゥーム メタル,スラッジ メタル
ドローン メタル,サイケデリック
のジャンルに特化したレーベル
あの名門MeteorCity Recordsを設立し

オンライン レコード ストア
All That’s Heavyを運営

当時入手困難だったKyuss
Monster Magnet , Fu Manchu
作品を扱うところから始め
この手の多くのバンドのリリースが
広がることに協力した

「当時はまだストーナー・ロックの
シーンというものは存在せず、
ただ世界中に
KyussSlo Burnの解散を悲しみ
Monster MagnetFu Manchuを聴きながら、
それに続くバンドを求めている人たちが大勢いた

私たちがコンピレーション盤の
[Welcome To Meteor City(1998)]を
リリースした時
まるで世界が私たちがやっていることを
待っていたかのようにレーベルは軌道に乗った
ディストリビューター、新しいバンド、
プレス/メディアなどから
多くの関心が寄せられた

私たちはすでに
ジョン・ガルシアとの
連絡を確立していたため、
彼の新しいバンドUnida
最初のレコーディングを
リリースする契約を結ぶのは
簡単なステップだった

ストーナーロック界隈の
多様な音楽を世界に届けるために
独自に活動しているバンド達を
このレコードレーベルで紹介する」
Jadd Shickler

ストーナーロックへの愛が半端ない
わかっている男

おいしいファズの歪みをまとった
ギターリフもかなり作り込まれていて
曲中でいくつも曲がりくねるような
引っかかりがある上で
グルーヴが損なわれることなく
抜群の”ノリ”をキープしたままで
砂漠から宇宙まで
静動どちらに動いてもかっこいい

そこに絡むベースは
ギーザー・バトラーよろしく
グリングリンととぐろを巻き
手数というかバスドラの足数と
パーカッシブでトライバルな鼓動を
打ち鳴らすドラムと
素晴らしいリズムワークで
分厚いバンドサウンドを作り上げている

#5.Woman Tamer
ストーナーの偉大なる祖先のうちの1つ
Sir Lord Baltimoreのカバー

完璧なバランスのバンドが
作り上げたサウンドで
ストーナーロックを一段階進化させた
超名盤

Spiritu / Village Of Dead Roads
Human Failures (2006)

[Spiritu]
The Ten of Seven Bells 4:21
Objects of Desire 4:08
Latitude 8:33
Throwback 4:15

[Village of Dead Roads]
Descendants of the Dendrites 5:49
Skin Prison 6:11
Woman of Ill Repute 8:21
Divine Mistake 11:19

スプリット
MeteorCity Records

1曲目[The Ten of Seven Bells]から
ファズのかかったギターの
ひび割れたヘヴィリフに
哀愁の歌メロが炸裂
やっぱりとても巧いボーカル

2曲目も哀愁のある曲
ボーカルのコーラスとの絡みが巧い
途中でギアが上がるが
悲しげなメロディー
(すごくかっこいいんだけど)
2連チャンでダークサイドか
どーしたのよ?

3曲目も暗い
つーか暗黒感
そこでいい加減気がつきました
アルバムタイトルが
Human Failures/人間の失敗
なるほど
コンセプトがあるのね
アルバムのアートワークに使われている写真は
アウシュビッツのビルケナウ収容所と
ブレンドンク収容所

4曲目の[Throwback]で
やっと持ち前のヘヴィな
ストーナメタルが炸裂
間の取り方がかっこいい
重量感のあるグルーヴに
しゃがれつつハイトーンもいける歌が
かっこいい名曲

一方のペンシルバニアのスラッジバンド
Village Of Dead Roads
引き摺るリフに絶叫と
落ち着き払った冷めた歌が織り交ぜられ
コレがまた無理のない自然な展開力で進む
かなりの手練れ

スラッジにしてもかなり聴きやすい
そのサウンドは
ブラックサバス+isis

ドゥームメタル要素もかなり高い比率で
ブレンドされていてキャッチー
泥沼の中をもがき苦しむのではなく
開けた道に出たりと展開していく楽曲が
バンドの力量を感じさせる

Spirituはコレ以降音沙汰がなく
詳細不明のまま
どうやら解散

ここから12年…月日は流れ
(あっという間すぎて怖いよ!)

Jadd Shickler(Vo)は
新たなメンバー達と
2018年
Blue Heronを結成

stoner/desert

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