HOME > B > BLACK FLAG
> FAMIRY MAN
BLACK FLAG
(1976-1986,2003,2013-2014,2019-)
ブラックフラッグ
Hardcore, Punk,
FAMIRY MAN (1984.9月)
Family Man 1:17
Salt On A Slug 1:30
Hollywood Diary 0:32
Let Your Fingers Do The Walking 3:30
Shed Reading (Rattus Norvegicus) 1:23
No Deposit – No Return 0:40
Armageddon Man 9:12
Long Lost Dog Of It 2:03
I Won’t Stick Any Of You Unless And Until I Can Stick All Of You! 5:48
Account For What? 4:18
The Pups Are Doggin’ It 4:13
3rd
SST Records
Henry Rollins(Vo:S.O.A.,Rollins band)
Greg Ginn(G)
Kira Roessler(B)
Bill Stevenson(Dr:Descendents)
Dez CadenaのバンドD.C.3のメンバーだった
Kira Roessler(B)が
前作[MY WAR]のツアーから加入
楽器パートが揃い四人編成になった
「グレッグが重視していたのは
曲を正確に演奏することと
2時間のショーを乗り切るだけの体力があること
ツアーではサウンドチェックの際に
音のチェックだけでなく
しばらくの間ジャムをする時間を確保するように
心がけてくれた。」
キラ・ロエスラー
ブラックフラッグは
ファンを二極化させた前作[MY WAR]リリースから
たった半年で
またもや異質なアルバムを提示する
スポークンワード(詞の朗読)の前半(A面)
ヘンリー・ロリンズの詩は
人間の暗黒面、自身の孤独感、皮肉、妄想
それが淡々と読み上げられたり
アカペラのラップのように
発音からリズムを発生させたり
新しい表現方法を身につけている
[7.Armageddon Man]で
スポークンワードにバンド演奏が加わり
グレッグ・ギンとキラ・ロエスラーの
ギターとベースの同じリフが
絶妙にズレながら延々と繰り返されて
生み出される渦の中に
ヘンリー・ロリンズの落ち着いた声が
芯を通していてカッコいい
9分を超えるこの曲は
ブラックフラッグが発明し
後のストーナー,ドゥーム、スラッジ系の
バンド達に大きな影響を与えた
“形”の一つだと思う
その後(B面)は
プログレッシヴジャズ/アヴァンギャルドな
インスト曲
インスト曲で鳴らされるキラ・ロエスラーの
動きのあるベースプレイは
ビル・スティーブンソンの
ジャズ寄りの手数の多いドラムと共に
分裂気味に広がっては収束するグレッグ・ギンの
ギターを支え際立たせている
ハードコアパンクの出自は異形のモノへ変わった
ブラックフラッグ史上、最も実験的な1枚
パンクが
既存のモノや伝統への
反抗であるという部分を
煮詰めて煮詰めて煮っ詰めてできた結晶か?
自身のレーベルを持つ
ブラックフラッグだからこそできるリリース
当時
ヘンリー・ロリンズとグレッグ・ギンの
関係がかなり悪かったという話
それでもブラックフラッグは止まらなかった
HARDCORE PUNK
関連バンド